アカデミー賞作品賞ノミネート作品「イミテーション・ゲーム」

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★★★★★
アラン・チューリングというイギリスの天才数学者のこと、初めて知りました。
第二次大戦中、ドイツが誇るエニグマと呼ばれる暗号機器を解読し戦争終結を
早めた功績のあったアラン・チューリングという人物がいたこと。
そして戦後50年経ってようやく戦争中の国家の機密事項が公にされたという
ことから41歳で不幸な亡くなりかたをした彼の名誉も回復されたそうです。
実話に基づいた作品でアカデミー賞作品賞にもノミネートされた作品です。

ストーリーは
1939年、英国がヒトラー率いるドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が始まる。
ケンブリッジ大学特別研究員で、27歳の天才数学者アラン・チューリング
(ベネディクト・カンバーバッチ)は、英国政府ために独軍の誇る難攻不落の暗号
エニグマ解読に挑むことになる。
英国海軍のデニストン中佐(チャールズ・ダンス)は6人の精鋭を解読チームとして
ブレッチリー・パークに集めるが、チューリングは一人で仕事をしたいと訴える。
MI6のスチュアート・ミンギス(マーク・ストロング)はチーム一丸となることを求めるが、
チューリングにとって暗号解読は自分の能力を試すゲームに過ぎなかった。
リーダーのヒュー・アレグザンダー(マシュー・グード)のもと奇襲作戦やUボート情報の
暗号文を分析するチームを尻目に、チューリングは一人でマシンを作り始める。
製作費を却下されると、チャーチル首相に手紙で直訴し、首相から責任者に任命される。
そして、二人の同僚を「無能だ」とクビにしてしまう。
子供の頃から孤立し、唯一の親友とも悲しい別れをしたチューリングには、他人との交流など不要だった。

天才と呼ばれる人は得てして人と交わることが苦手なように彼もまた
ドイツ軍の暗号解読をチームで行うには最初からスムーズには行かなかった。
暗号解読のために彼は独自のマシンを作り上げ、これが後のコンピューターの
元祖のようなものだったのですが、彼はマシンに「クリストファー」と名付け
そして仲間の協力も得ながら暗号解読に情熱を注ぎました。

戦争の早期終結の偉業を成し遂げたアラン・チューリングの功績を映画は
追いながら、彼の幼い頃の友人との別れ、そして彼のけっして知られたくない秘密。
苦悩と孤独、哀しみのほうが偉業より作品から迫ってきて泣けました。

アラン・チューリングを演じたベネディクト・カンバーバッチのその瞳の奥の
哀しみが今でもボディブローのように効いてきます。
レオナルド・ディカプリオがアランを演じていたかもという話を聞き、確かに
ディカプリオも引き受けたい役だっただろうなぁんて思いました。
ハッピーエンドではなかったですがいい映画でした。
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by zac90109 | 2015-03-15 21:37 | 映画