2014年 私の見た映画BEST5

2014年私の見た映画BEST5
日本映画 17本
外国映画 27本

今年はちょっと少なかったです。
楽しみな映画が少なかったような気がします。

日本映画 BEST1
私の男・・・熊切和嘉監督
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2位 そこのみにて光輝く
3位 WOOD JOB 神去なあなあ日常
4位 紙の月
5位 小さいお家

外国映画 BEST1
ジャージーボーイズ・・・クリント・イーストウッド監督
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2位 チョコレートドーナツ
3位 ブルージャスミン
4位 あなたを抱きしめる日まで
5位 8月の家族たち

年明けに楽しみな映画が控えています。
武正晴監督 「百円の恋」
安藤桃子監督 「0・5ミリ」
ホン・サンス監督 「自由が丘で」
キム・ギドク監督 「メビウス」
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by zac90109 | 2014-12-25 22:56 | 映画

「バンクーバーの朝日」

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★★★★
レビューでは極端なくらい賛否両論に分かれてしまったこの作品。
私はけっこう楽しめました。

ストーリーは
20世紀初頭、多くの日本人が胸をふくらませ新天地カナダを目指し海を越えていった。
しかし彼らに対する風当たりは厳しく、差別や辛い肉体労働、貧困を耐え忍んでいた。
そんな中、日系二世が中心となりバンクーバーを拠点にした野球チーム『バンクーバー朝日』が結成される。フェアプレー精神を貫き巧みな戦術を用いてひたむきに戦う彼らは、やがて日系移民の希望となり、
白人社会からも賞賛を得、激動の時代を照らす光となっていく……。

そもそもフジテレビ開局55周年記念映画などという看板や豪華なキャスト陣
というプレッシャーが石井裕也監督には酷だったかもしれない。
さらに戦前のカナダに日本人の野球チームがあったという圧倒的な歴史の事実
を前にしたら真面目にストーリーを追って作ってしまうだろう。

石井裕也監督の傑作「舟を編む」のように一冊の辞書を作っていく地味な過程が
あんなに驚きと感動を与えてくれたことを忘れてはいない私にとって
もう少し焦点を絞ったほうが良かったのかもしれない。

大作というふれこみだと佐藤浩市、宮崎あおいなどをキャスティングしてくる
のですがそういうのが余計に作品を散漫にしてしまうのでは・・・
主演でありながらあの抑えた演技をする妻夫木聡さんはやっぱり
上手い俳優だと思います。

それから栃木県足利市に作った野球場や50棟ものビルや建物など、戦前の
カナダの日本人街のオープンセットは素晴らしかった!
そして初めて知った戦前にカナダにあったという日本人野球チームの存在。
力では白人に勝てない日本人がバントと盗塁をプレースタイルにする
頭脳野球で白人たちからも賞賛を浴びたという事実。
そしてそのフェアプレー精神も!
多くの日本人が初めて知った事実でしょう。

私達はいつの時代、そしてどこの国に生まれるのか自分では選択できない運命
ですが彼らのようにその中で一生懸命生きてきた姿が同じ日本人として
誇らしく、そして少しうらやましい思いがします。
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by zac90109 | 2014-12-21 17:26 | 映画

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★★★★
怖い、怖い・・・
スリラーだ!
何が怖いってそれは秘密にしておきましょう。
まだ上映が始まったばかりですから私の感想も控えめにしておかないと
この作品を面白さが台無しになってしまいますから。

監督はあのデイヴィッド・フィンチャーです。
「セブン」「ゾディアック」「ドラゴンタトゥーの女」
私好みの作品です。
主演はあのすごく面白かった「アルゴ」のベン・アフレックです。
期待せずにはいられない・・・

ストーリーは
アメリカ・ミズーリ州。幸せに満ちた理想的な結婚生活を送るニック(ベン・アフレック)
とエイミー(ロザムンド・パイク)だったが、結婚5周年を迎えたその日にエイミーの姿が忽然と消える。
家には争った形跡があり、さらにキッチンからエイミーの大量の血痕が見つかった。
警察は失踪と他殺の両面から捜査を進めるうちに、アリバイがあいまいなニックを疑う。
美しい若妻が失踪したこの事件は注目され報道は過熱、ニックは全米から疑いの目を向けられ
カップルの知られざる秘密が明るみになる……。

2時間半と長い作品です。
始まってしばらくは退屈かなぁと思いきや途中から目が離せなくなって
どうなるの!?どうなるの!?
終わり方はすっきりしないかもしれません。
いえいえ、そこのところまでよ~く練られた脚本だと思います。
見た人同士で語り合いたくなる結末です。
観客にあとは委ねる余韻を残す作品、大好きです!
すっきりしないのが人生、そして結婚生活です。

「完璧なエイミー」を演じたロザムンド・パイクの顔のアップで始まり
アップで終わるのですが最初と最後では印象が全然違ってきます!
彼女は綺麗ですがまるでアンドロイドのようです。

どこまでが計画的だったのでしょうねぇ・・・
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by zac90109 | 2014-12-20 10:56 | 映画

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★★★
この間、吉田大八監督、宮沢りえ主演の「紙の月」、デビッド・エアー監督、
ブラッド・ピット主演の「フューリー」を見ましたがレビューを書く
タイミングを逃してしまいました。

今年私が映画館で見る42本目の作品はカナダ出身の監督グザヴィエ・ドラン
の「トム・アット・ザ・ファーム」です。
ちょっと気になったサスペンスなので久しぶりに高崎まで足を運んできました。

ストーリーは
恋人のギョームが亡くなり悲しみに暮れるトム(グザヴィエ・ドラン)は、
葬儀に参列するために彼の実家の農場へ向かう。
ギョームの母親(リズ・ロワ)はトムについて何も知らず、
息子の恋人はサラという女性だと思い込んでいた。
ギョームの兄・フランシス(ピエール=イヴ・カルディナル)は、
トムとギョームの関係について嘘をつくよう強要。
力に訴え言うことをきかせるフランシスに反発するトムだが、
息子を失った悲しみに打ちのめされる母親を思いやり、ギョームの友人として振る舞った。
さらにフランシスに言われるまま閉鎖的な田舎に留まるうちに、
彼の中にギョームの姿を見るようになっていく……。

同性愛の恋人が亡くなって彼の故郷まで車を走らせる冒頭のシーンで
流れる曲があのなつかしいミシェル・ルグランの「華麗なる賭け」でした。

10月の荒涼とした田舎道を走らせ、外から見ると誰も住んでいないような
殺伐とした彼の家で彼の家族を待つトム。
不気味・・・
最初にトムの前に現れたのが彼の母親。初めから顔を映さない・・・
そして彼の兄フランシスがトムの前に現れる。
兄の顔も初めから映さない・・・
やっぱり不気味・・・何かが起こりそう

彼の兄フランシスは同性愛を嫌悪しているのかと思っていましたが
トムを暴力で支配していく中でトムはフランシスの中に亡くなった彼ギョーム
の面影を見出してしまい、フランシスもまた同性愛者だったのかと
思わせてしまいます。
トムはこの家族のいる農場から逃げる気持ちを無くしてしまったのか・・・

しかし実は愛していたギョームでさえ男女の区別なく寝るような男だと知り
フランシスも女と寝る男だったのです。
ちょっとフランシスやその母の不気味さの裏に潜む心理がつかみきれない作品
でしたが、どういう結末に持っていくのだろう思っていたところ
ネタバレになってしまいますが、トムが農場から抜け出し荒涼とした田舎から
ネオン瞬く都会まで車を走らせてきた時、なんだかホッとしました。

終わってみると田舎というシチュエーション。そこで関わる人がごくごく限られた
中では洗脳されてしまいそう。
そんな怖さも感じる作品でした。
それから同性愛って人間を描くにはもってこいの題材なんだなぁと思いました。
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by zac90109 | 2014-12-16 15:42 | 映画