2015年 07月 01日
「海街diary」ずっと見ていたい姉妹たち。
★★★★
昨日の「あん」に続いて是枝裕和監督の「海街diary」見てきました。
こちらの作品も四季の移ろいと決してお金がかかっているとは思えないが
ある意味とっても贅沢とも思える食べ物、そして人と人とが奏でるハーモニーが秀逸だ。
両作品ともとっても居心地のよい作品である。
ストーリーは
長女・幸(綾瀬はるか)、次女・佳乃(長澤まさみ)、三女・千佳(夏帆)は、鎌倉で三人一緒に住んでいた。
そんな彼女らのもとに、ある日、15年前に家を出て疎遠になっていた父の訃報が届く。
三人は父の葬儀が行われる山形に向かい、母親違いの妹・すず(広瀬すず)と初めて対面する。
身寄りをなくしたすずはどうしようもない大人たちに囲まれながらも、一人毅然とした態度を見せていた。
そんなすずに幸は、鎌倉に来ないかと言う。
こうして、すずを入れた四姉妹の暮らしが始まった……。
「海街diary」・・・姉妹っていいなぁ~それも仲のよい4姉妹!
いつまでもこの4姉妹を見ていたい気分だ。
Diary・・・そう、四季の移ろいの中で母親の違う一番下の妹すずと3人の姉たちとが
織り成す何てことのない日常の積み重ねを描いているのですが、これがまた是枝監督
の手にかかると凄いんだなぁ~
それぞれのセリフもアドリブかと思うほど自然ですが、いえいえ絶対丁寧にきっちり
練られた脚本どおりだと思います。
すごいと思うのは、亡くなった筈の居ない筈の父親のこと。写真すらも画面に
登場していないのに観客である私達はその父親像を想像してしまうことが出来る
からだ。
そして、生しらす丼や、しらすトースト、ちくわカレー、梅酒・・・
是枝監督の「歩いても歩いても」の作品の中でも昭和っぽい台所で作る料理の
数々がとっても美味しそうだったことが印象に残っている。
作品の中で登場する何気ない料理。それは是枝監督にとって重要なアイテム
なんだと思う。
姉妹が送る「日常」にリアリティを与える為に・・・
ただ欲を言えば姉妹には生々しさが無い。
4人もいればもっとドロドロしてくるものだがw
そのドロドロは結婚して伴侶ができて姉妹間の格差が出てきてからだよねw
だからね、奥さんがいる人を好きになっても仕方ないよね・・・幸姉さん。
好きな人と一緒になってしまえばいいのに・・・と思ったのは私だけか?
お父さんだってそうだった。
仕方なかったんだよね。
姉妹を置いて出て行ってしまったお母さんだって仕方なかったんだと思う。
あとひとつちよっと気になること。
お母さんに持たせた梅酒のビン。
割れ物だから袋の中でぶつかり合うと危ないから何かに包んでおいたほうがよかったね。
加瀬亮、堤真一、大竹しのぶ、鈴木亮平、樹木希林、リリー・フランキー
豪華な俳優ばかり!
フジテレビ制作だからか・・・
いい作品でしたが私は「あん」のほうが好きかな。
2015年 06月 29日
心に響く「あん」
★★★★
河瀬直美監督作品を初めて見ました。
海外の映画祭ではいろいろ受賞している作品もあるのですが、なんとなく
とっつきづらく今回の「あん」を初めて見ました。
ストーリーは
縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎
(永瀬正敏のもとに、ある日、求人募集の張り紙を見た徳江(樹木希林)がやってくる。
彼女の勢いにのまれどら焼きの粒あん作りを任せたところ、あんの味が評判となり
あっという間に店は大繁盛。
つぶれたどら焼きをもらいにくる女子中学生・ワカナもだんだんと徳江に馴染んでいく。
しかしかつて徳江がハンセン病患者だったことが広まり、客が一気に離れていった。
この状況に徳江は店を去り、千太郎やワカナの前から消えてしまう。
それぞれの思いを胸に、二人は徳江を探す……。
いい作品でした!
じ~んと来て心に響く作品でした。
樹木希林、永瀬正敏ら俳優陣も素晴らしかった!
樹木希林演じる元ハンセン病患者、徳江があずきを炊く描写が美しい!
雨に打たれ、風にさらされ、どんなふうに育ってきたか、そのあずきを
慈しむように優しく炊いていきます。徳江さんはその行為をあずきへの
「おもてなし」と言います。
ハンセン病患者として差別と偏見に満ちた人生を送ってきた徳江さんの
半生をまるで慈しむかのように・・・
でも徳江さんはそのことに対して愚痴ひとつ言いません。
あるがままの人生を受け入れているかのようです。
どら焼き屋の雇われ店長、千太郎を演じる永瀬正敏も暗い過去を背負った人間。
徳江の生き方に触れ少しずつ変わっていく彼。しかし徳江さんが元ハンセン病患者
だと知ると回りの人たちの反応が変わってきてしまう。
その代表格が浅田美代子演じるどら焼き屋のオーナーです。
徳江の素性を知り人前に出てもらってはダメのように言う。
彼女の登場で作品に少しリズムが出来る。
一見悪者のように映るが世間の目とはそういうものだろう。
そんな徳江さんを守りきれなかった千太郎は涙する。
ここで私も涙、涙・・・
無駄なセリフは極力排除され、観客はそれぞれの登場人物にじっくり
入り込んでいくことができる。
行間が美しい作品である。
樹木希林はまさに「徳江」になり、永瀬正敏は「千太郎」になり、そして
母親との間で孤独感を抱える少女ワカナを演じる樹木希林の孫も上手いとは
言いがたいが、その真っ直ぐな目は美しい。
河瀬監督は差別にさらされ続けてきたハンセン病患者のことを声高に叫ぶ
わけではなく、あるがままの自分の人生を受け入れ生きていくという生き方を
見せてくれたように思う。
2015年 06月 28日
韓国映画「私の少女」ペ・ドゥナとキム・セロン
★★★★
久しぶりのシネマテークたかさき。
「オアシス」のイ・チャンドンプロデュース作品。
主演が「ほえる犬は噛まない」是枝監督の「空気人形」のペ・ドゥナ
そして「冬の小鳥」「アジョシ」のキム・セロンときたらもう見ないわけにはいかない。
ストーリーは
小さな海辺の村。ソウルから所長として赴任してきた若き女性警官のヨンナム(ぺ・ドゥナ)は、
初日に14歳の少女ドヒ(キム・セロン)と出会う。
ドヒの実の母親は蒸発し、血のつながりのない継父ヨンハ(ソン・セビョク)とその母親である
祖母と暮らしているが、ドヒの身体には無数の傷跡があり、日常的に暴力を受けているようであった。
村人は老人ばかりの集落で、若くして力を持つヨンハの横柄な態度を容認し、
ドヒに対する暴力ですら見てみぬふりをしている。
そんな状況にひとり立ち向うヨンナムは、ドヒにとって暴力や学校のいじめから守ってくれる
唯一の信頼できる大人であり、孤立していたヨンナムにとってもドヒの笑顔が心を癒してくれていた。
脚本はいまいち首をかしげる所もある。
少女ドヒが継父ヨンハに日常的に暴力を受けていることを小さな町の住人や
警察も知っていながらヨンハを逮捕することもしないのに、ドヒに性暴力を
振るった途端、すぐさま警察が逮捕するあたりちょっとご都合主義かなと思う。
しかしそれを差し引いてもドヒを演じるキム・セロンは作品の中の少女同様
末恐ろしいほどの女優だ!
監督はキム・セロンに最初断られたが、その後多くのオーディションでもドヒ役
を決めることが出来ず、やはりキム・セロンに承諾してもらったと聞いている。
子役がこういうハードな役を演じるというのはやはり韓国ならではだろう。
子供への性虐待を描いた「トガニ」「ソウォン」もそうだ。
韓国の女優さんは本当に体を張っている。肝が据わっている。
今の日本の女優さんでいるのか!
安藤サクラさんあたりかなあ・・・
ペ・ドゥナとキム・セロン。
演技では火花を散らすふたり。
そして作品のなかでは共犯者にも似た、やっと孤独から逃れることが出来たという
ラストシーンが胸を打ちます
2015年 06月 28日
6日目 バンフ最終日となでしこ対カメルーン戦応援
に沿ってお散歩。
熊のふん!
このコースでは動物に出会う可能性が高いそうです。
バーミリオン・レイクスへ
夜が明けてきました!
バーミリオン・レイクス!
透明度抜群の湖で、湖面にマウント・ランドルなどの山々の姿を映し出しています。
ビーバーが泳いでいました!
なかなか姿を見るのが難しいそうです。
綺麗な鳥の姿も・・・
2時間あまりのハイキングでお腹が空いた~
ホテルの前のカフェで朝食。
バンフを後にバンクーバーに戻って今日は第二戦「なでしこ対カメルーン戦」の
応援に!
観客数、31,441人!
勝ちました!なでしこ!
カメルーンに2対1で!
勝利の後の選手のクールダウン。
バンクーバー最後の夕食はちょっとリッチそうなお店で。
暗くなってしまった・・・
ロブスター、ムール貝、サーモン、ホタテ・・・
さすが、バンクーバー!海産物は美味しいね!
映りが悪い・・・
7日目の遅い朝食。
夕方の便で日本に帰るのでそれまでロブソン通りをブラブラ・・・
バンクーバーは住みやすい街と聞いていましたが食事も美味しいし
治安も良いし、きれいな街でした。日本人の留学生も多いそうです。
なでしこもここで2勝出来ました!
さらに勝ち進めるように日本に帰ってからも応援頑張ります!
2015年 06月 25日
5日目 カナディアン・ロッキーへ
ロッキーは海底から山頂が隆起しだしたのは1億2000万年前。
地殻変動により北米大陸の下のプレートが大陸と衝突した衝撃で隆起が起こり
現在のロッキーの主峰が誕生したとされています。
カナディアン・ロッキーは4つの国立公園で構成されています。
バンフ国立公園、ジャスパー国立公園、ヨーホー国立公園、クートニー国立公園
と3つの州立公園から構成されているそうです。
アイスフィールド・パークウェイはレイク・ルイーズとジャスパーを結ぶ
国道93号線の別名。
全長230kの道沿いに3000m級の山々や美しい湖、大氷原などが点在する
ロッキーの観光の黄金ルートだそうです。
8時半、日本語ガイドの車に乗って出発!
パイロットマウンテン
先住民が昔、道しるべに使っていた名峰だそうです。
レイクルイーズ
絶景!!
言葉はいらない!
青みがかった緑からエメラルドグリーンへと季節によって変化する湖面が神秘的!
湖の奥には氷河を抱くビクトリア・マウンテン。
リスがいます。
車窓からヘクターレイク
ボウ湖
湖
ホワイト・グローブが咲いています。
湖
ペイトー湖
駐車場から歩いて3分!
この青色を見て歓声が上がります!
ツアー中最も標高が高い場所です。
昼食です。
ツアーにはホットドックのランチがついています。
さっきと違うリスがチョロチョロ・・・
ビッグヒル展望台からの眺め・・・
コロンビア大氷原が見えます。
氷河は降り積もった雪で出来ているそうです。
積雪が30cmを超えると下層部が圧縮されてプラスチック状の氷になり
さらに積雪が増えると谷間からあふれだし、氷河となって流れ出る仕組みだそうです。
雪上車に乗ります。
雪上車は別料金・・・54・95カナダドル
思ったより寒くない!
雪質はシャーベット状で思ったより滑らない。
溶けた氷河をペットボトルに入れて飲んでみました。
冷たい!
タイヤがでかっ!
1本50万だそうです!
これは旧雪上車
雪上車の他にグレイシャー・スカイウォークという有料の展望台もあります。
崖から突き出るように作られ床は透明だそうです!
ロッキーの景観を一望できるそうです。
コロンビア大氷原を後にして2時間かけてバンフに戻りました。
今晩の夕食はメイプルリーフ!
ガイドさんおすすめのリッチなお店。
トマトとモッツァレラチーズ
サーモン
リブ
バンフのホテルは環境に配慮していて、1度使ったタオルも連泊して使用する
時にはそのまま掛けておけば取り替えないようになっています。
シーツも同じ。
さて明日バンフ最後の日、朝5時にみんなで散歩して日の出をみようということに
なりました。
To be continued