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Sー最後の警官ー奪還

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★★★★
ドラマは見ていません。
劇場版もどうしても見たかったわけではないのですがちょっと時間が空いたので
あまり期待もせずに見て来ました。
SAT、SIT、そして新たなS。NPS!
犯人を生きたまま「確保」する使命を負った彼らの活躍を見ごたえのあるアクション作品
としてスクリーン上に展開できるか?
日本映画にはそのへんをいつもがっかりさせられるので冷ややかな目線で観賞・・・

ストーリーは
警視庁特殊部隊“SAT”、警視庁特殊犯捜査係“SIT”に次ぐ“第3のS”として新設された
警視庁特殊急襲捜査班“NPS”(=National Police Safetyresucue)。
“SAT”の機動力と“SIT”の捜査権を併せ持ち、犯人の生死を問わない“制圧”ではなく、
生かしたまま捕える“確保”を目的とした彼らは、発足以降、数々の事件で実績を積み上げ、
日本の治安を守る新たな砦として注目を集めていた。
平穏な日々の中、普段と変わらない生活を送る人々。
だが、その日常を切り裂くように突如、バスジャック事件が発生する。

バスジャック!そして核燃料プルトニウムを積んだ輸送船がテロリストたちに
乗っ取られる!
え~~っ!
内部からの手引きがあったにせよそんなに簡単に乗っ取られちゃうの!?
え~~っ!
首相や閣僚まで・・・!?
そこまでテロリストの要求をのんじゃうの~
(あまり詳しくは書けませんが・・・)
リアリティないじゃない!まるでマンガ・・・
そうだ原作はマンガだった・・・

つっこみどころ満載だったが終わり方はまずまずだった。
決着のつけ方で作品の良し悪しはだいぶ変わってくると思う。
この事件を仕組んだ最初のシナリオを考えた犯人の意図・・・あの「MOZU」に似てないか。
それにしても首相を演じた辰巳琢朗ってこんなに演技が下手な役者さんだったの?

アメリカ映画のアクションものに比べて日本映画における犯人にはなにかしら同情を寄せる余地があって、
そこに観客の心を持っていきそれがまた日本映画の持ち味なんだろうか。
いわゆる復讐みたいなもの、それは同じアジアの韓国映画にも言えることだと思う。
# by zac90109 | 2015-09-01 15:35 | 映画

台湾映画「共犯」

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★★★★
台湾映画です。
「共犯」というタイトルに惹かれて見て来ました。

ストーリーは
男子高校生のホアン、リン、イエの3人は通学途中、同じ高校に通う女子生徒の変死体を見つけ
、彼らそれぞれの理由から、彼女の死の真相を突き止めようと調査を始める。
彼女は秘密の日記をつけていたらしく、全てのことがそこに書かれている可能性が高い。
その日記が見つかれば真相が解明されるはずと考えた3人は、日記を探しに彼女の部屋に忍び込む。
妙な連帯感を感じながら奔走する中、真相に近づいていく3人であったが、事態は予期せぬ方向へと
向かっていく……。

瑞々しい映像が青春の孤独と不安をより鮮明なものにして新鮮だ。
「嘘も信じれば本当になる・・・」
いじめられっ子のホアンは人と繋がりたかったんだね。
亡くなった少女の死の真相を本当は知っていたんだろうが、だからこそ彼は
自分もそうならない為人と繋がりたかった・・・
いくつかの伏線があり少女の死の真相は途中から想像できる。

6人のキャストのうち2人以外は新人だそうだ。
その初々しさが思春期の若者たちの壊れやすさを上手く表現していると思う。
台湾映画は日本映画にその肌合いが似ているような気がする。
# by zac90109 | 2015-08-26 17:28 | 映画

沖縄 うりずんの雨

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★★★
アメリカ人映画監督ジャン・ユンカーマンが沖縄の近現代史を描いた
ドキュメンタリー。
2時間28分の長編です。
安保法制、基地移設問題などで揺れる背景のせいか、シネマテークの60席くらい
ほぼ満席でした。

「うりずん」とは潤い初め(うるおいぞめ)が語源とされ、冬が終わって大地が潤い
草木が芽吹く3月頃から沖縄が梅雨に入る5月くらいまでの時期を指す言葉だそうです。
沖縄地上戦がこのうりずんの季節に重なっているそうです。

1945年4月1日、アメリカ軍が沖縄本土に上陸。
6月23日まで12週間に及んだ沖縄地上戦では4人に1人の住人が亡くなったそうです。
元米兵、元日本兵、そして沖縄住民の話。米軍による記録映像も交えて。
また戦後のアメリカ占領期から今日に至る米軍基地をめぐる沖縄の負担の歴史まで
描かれています。
なかでも知花さんが言う「日本に返還されたら日本国憲法がある。基本的人権がある。
軍隊がない。」という期待が裏切られ返還後も基地は残っている。
沖縄県民はそういう現実に落胆しているのでしょう。

私も以前観光ではなく沖縄に行ったことがあります。
地上戦の時、住人が逃げ込んだ「がま」を見てきました。米兵による少女暴行事件。
「象の檻問題」などの話も聞いてきました。
現在の辺野古への基地移設問題・・・昨今の日本を取り巻く不安定な政治状況を考えると
沖縄の皆さんには申し訳ないのですが普天間からの移設が考えられるベターな選択
なのかと思ってしまいますが・・・
# by zac90109 | 2015-08-26 11:52 | 映画

ミッション・インポッシブル ローグネイション_c0191138_10381337.jpg

★★★★
シリーズ第5弾
ご存知イーサン・ハント演じるトム・クルーズももう53才!
スタント無しで全編あのアクションとは恐れ入る!

ストーリーは
CIAやKGBをはじめとする各国の元エリート諜報部員が結成した無国籍スパイ組織
“シンジケート”の暗躍により、イーサン・ハント(トム・クルーズ)の所属するIMFはまたしても
解体の危機に陥る。
情報が交錯し、世界の危機が迫り来るなか、イーサンと彼のチームは、史上最強の敵を潰すべく、
究極の諜報バトルを繰り広げる……。

のっけから惜しげもなくあの軍用機につかまるシーンはもう観客の心を
わしづかみにしていまいます。
今回の舞台のひとつ、ウィーンのオペラ座の美しさも見所のひとつ。
小難しい批評はいらないね~w

体を張って演じるところにこの大人気シリーズの所以があるのでしょう。
トム・クルーズはほんとに映画スターです!
# by zac90109 | 2015-08-26 10:39 | 映画

日本のいちばん長い日

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★★★★
お盆前に見たのですが今頃UPです。
戦争は始めるのは簡単でも終わらせるのは難しい・・・

ストーリーは
1945年7月、戦局が厳しさを増す中、日本に無条件降伏を求めるポツダム宣言が発表された。
連日閣議が開かれ議論に議論が重ねられるが、降伏かそれとも本土決戦か結論が出ないまま8月に突入。広島、そして長崎に原爆が投下され『一億玉砕論』の声も上がる中、日本最大の決断がくだる。
しかし降伏に反対する若手将校らは玉音放送を流させまいとクーデターを企て皇居やラジオ局占拠に向け
動きはじめる……。

まず驚いたのは昭和天皇を演じることを本木雅弘がよく引き受けたなという事!
半沢一利のノンフィクションを基に昭和天皇の「聖断」が核となっている。
ですから本木天皇の姿だけでなくセリフのシーンも多い。
本木雅弘の清廉な佇まいに違和感はない。

戦争を終わらせるのは本当に難しい・・・
特に血気に燃える若い将校たちに敗戦を受け入れる余地など全くなくても
不思議ではない。
時を越えて今の私達はあの時戦争を終わらせることが出来てよかったのよと
簡単に言えるが、ポツダム宣言受諾後の日本がこれからどうなっていくのか?
日本の未来が見通せない不安は想像以上だったに違いない。

先日NHKの番組で8月15日、終戦の日から1週間の日本の混乱を描いた
ノンフィクションを放送していたが終戦を知らず、また受け入れることが出来ずに
自らの命を絶っていった者も多いと聞いた。
その中で「これからの日本の再建に力を尽くそう・・・」と仲間の自死を止めた
若い将校もいたそうだ。
賛否はあれど、あの頃みんな一生懸命だった姿に涙します。

70年後の今の世界。
国と国との戦争というより独立をかけた国内の紛争。正体の分からないテロの怖さ。
そしてサイバー攻撃。
世界はもっとグローバル化して複雑で何が起きるか分からない。
あの頃とは違う怖さがある。
# by zac90109 | 2015-08-26 10:13 | 映画