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「もらとりあむタマ子」心地いい作品です!

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★★★★
熊谷のイオンシネマではたまに過去の秀作を限定上映するときがあるのですが
昨年のキネマ旬報ベストテン1位に輝いた「ペコロスの母に会いに行く」と
9位の「もらとりあむタマ子」は見逃していた作品なのでどちらを見ようか
迷った挙句「もらとりあむタマ子」にしました。
両方見たいのに今日が最終上映日!

選んだ理由は「苦役列車」に続いて山下敦弘監督と元AKBの前田敦子が再びタッグを
組んだ作品だったからです。
「苦役列車」「クロユリ団地」の前田敦子、なかなか良かったですよ!

ストーリーは
タマ子(前田敦子)は東京の大学を卒業後、父親がひとりで暮らす甲府の実家に戻ってくる。
しかし就職もせず、家業のスポーツ店も手伝わず、ただひたすらに食っちゃ寝の日々を
過ごしている。
起きているときはマンガを読みふけるか、ゲームをするかで、かつての同級生とも連絡を取らず、
まるで引きこもりのような生活を送っていた。
「就職活動くらいしろ!」と父が言っても、「いつか動く! でもそれは今じゃない!」と
意味不明な言葉で自分を肯定するタマ子。
ようやく履歴書を書いたかと思うと、応募先は芸能プロダクションだった。
それでも父は、タマ子を応援せずにはいられない。四季を通してダメダメなタマ子は、
新たな一歩を踏み出せるのか……?

「もらとりあむタマ子」はなんとも居心地のいい作品でした!
前田敦子がなんとも可愛い!というか彼女の良さが引き出された作品だったと
思います。
ぐうたらな娘と父親のやりとりがなんとも可笑しくて心地よい。
会話のやりとりの行間がすごくいいんだな~

父「就職活動しないのか?」
タマ子「ん~今はその時じゃない・・・」
・・・・・・・
父「タマ子はタマ子でいいんだよ」
・・・・・・・
父「就職してもしなくても夏が終わったら家から出て行きなさい」
タマ子「合格!」
・・・・・・・・
タマ子に振り回される男の子とのやりとりもなんとも可笑しくて心地よい。
ほんとになんかいいんです!
心地よいというか居心地がいいのですよ、この作品!

タマ子が書いた履歴書の特技の欄に「人間観察」ってあったのも笑っちゃいました!
そしてこれが父親じゃなくて母親とタマ子の話だったらもっとガミガミうるさくなった
だろうなって思いました。

若い時はみんな「今の自分は本当の自分じゃない」って一歩踏み出せずに迷っている時
があるんだってことを思い出させてくれる作品だと思います。
by zac90109 | 2014-03-06 23:12 | 映画